2012年12月4日火曜日

ジョジョ展。



マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』が大好きです!八月に仙台、十月に東京で開かれた原画展の両方に行って参りました。いやもうとにかく良かったです。

一部から現在の八部まで全てそれぞれに愛着があるものの、やはり我々にとってはとりわけ第六部『ストーンオーシャン』が重要だぞと原画展後、共に見て回った奥さんと確認し合いとりあえずの結論としております。不幸にも女囚刑務所で孤独に生まれ育った少年エンポリオと、永遠の悪漢Dioと恐るべきプッチ神父、すなわち二人の男の間に生を受けたといえる緑の赤ん坊。読んでない方には一体どんな奴らか想像つかないかもしれませんが、ともかくもそんな、あらかじめ「血筋」を絶たれている奇妙な子供達を主人公空条徐倫が一身に引き受け見事にリリースする様は、ハート震え血潮燃え上がる「血統」の物語『ジョジョ』にあってまさに画期的。血流を、そして世界全体をまさにオーバードライブさせることで焼尽せしめつつ、新しく複数の鼓動へと繋いでいく物語という風に僕は見てまして、もう凄い好きです。どのシリーズにしてもそうですが、登場人物の命運をつかさどる作者という自らの運命に挑むかのように描いて行く作者荒木飛呂彦先生の姿勢には、やはり痺れる、憧れると言わざるをえません。

さて仙台展は仙台メディアテークが会場となっておりました。ペドロ・コスタの本を出してることでその名を知って以来ずっと興味を持ってた場所だったので、今回訪れることが出来て良かったです。ライブラリが書籍はもちろん映像も豊富で凄く良い感じ。折角東北来てるしと気軽な気分で見た木村伊兵衛の写真集『秋田』には絶句感動。巨匠の凄さは充分承知しているつもりでしたが、ひさしぶりにまとまった数見ると凄いインパクトありました。ミュージアムショップでは『町の跡形』がこれまた凄く良くそのまま購入。