中井久男著『私の日本語雑記』を買って読んでます!
この本に収められている文章は、岩波書店のPR誌『図書』に連載されていたものです。
連載中から愛読していて、単行本になるのを待望していました!刊行嬉しいっす!
内容はタイトルのとおりですが、雑記というより、本文中にある「随論」のほうが的を得ているとも思います。
配慮に富んだシンプルな文章は、読み手に思索を促すことはあっても遮るようなことはなく、
読んでいて、色々なことを思い「夢見心地」に浸ることが出来ます。
著者の他の本と同じく、僕にとって圧倒的なこの本は、これから何度も読まねばなりません!
ところで文中、フランスの詩人ヴァレリーが語る「うたう状態」について出てきます。
これについては、たしか小説家の石川淳もどこかで書いてたはず。
同じ事でも、書く人が違うとガラリと印象が変わるもんですなあ。