2011年2月20日日曜日

Karibik

MAGNUMのベテラン、Alex Webbの新しい写真集『Karibik』をちょっと前に入手しました。この本に先んじて『Violet Isle』という本も合衆国の出版社から出てて、『Karibik』はといえばドイツ製。アマゾンで見る限りサイズが大体同じだったので、購入前は、クニと版元が違うだけで中身一緒の代物なんじゃなかろうかと勘ぐっていたのですが、『Violet Isle』がキューバの写真であるのに対し、こちらはカリブ海諸国で撮られた写真で、違うものでした。結構昔の写真もありまして、ネットでしか見たことのなかったイカス写真の数々を紙で見れて感動しております。

写真集自体は体裁がモダンな欧風といいいますか、ともかく実にシャレておりまして、ベースカラーである緑とオレンジの組み合わせが中南米っぽい上に、サッカードイツ代表かバイエルンだったかのユニフォームの色とそういえば同じで、かなりドイツっぽいです。本には加えてカリブ音楽をコンパイルしたシャレたCDが付録についてまして、これがまた子供騙しでなく良く、もうシャレまくり。ちなみにMAGNUMのサイトにも載ってるアレックス氏のポートレートも変にシャレてまして、見るとなぜかイラッと出来る妙な魅力に溢れた写真ですので、こちらも必見です。

『Karibik』と同時期に、合衆国帰りの村山謙二からCarl De Keyzerの『Tableau d'Histore』を土産兼結婚祝いに頂きました。写真を始めた頃に知ったこれらの作家の写真は、多分ずっと好きなんだろうなあと、本を見ながら思っています。人物で画面のリズムを作るという点では、二人は似てるなと、いえますでしょうか。

追記 緑とオレンジはヂエゴのいたブレーメンのカラーだろうと、ブログを見た奥さんから指摘がありました!言われてみると、確かに僕は頭の中で緑とオレンジを着たヂエゴが躍動する姿をぼんやり思い浮かべておりました。そう、写真集はかなりなブレーメンっぽさです!